「日本の灯台の父」と讃えられるリチャード・ヘンリー・ブラントン(Richard Henry Brunton)。スコットランド生まれの鉄道土木技師で建築家だったブラントンは、1868年(慶応4年)8月、妻子と助手2人を伴って来日し、8年間の日本滞在中に、26灯台、5灯竿、2灯船などを建設。日本における灯台体系の基礎を築き上げたと言われている。
全国に点在するブラントンの灯台を見て回りたいと思ったのは、金華山灯台を訪れたときのこと。優美で威厳に満ちたその洗練されたデザインにすっかり魅せられてしまった。その後、ブラントンの灯台を訪ねる機会を得なかったが、今回、別件取材の関係で犬吠埼灯台を訪ねることができた。
100年以上も前、1人のスコットランド人が日本に来て、かくも美しい遺産を残してくれたことに敬意を表したい。
所在地 | 千葉県銚子市犬吠埼9576 |
初点灯 | 1874年(明治7年)11月15日 |
構 造 | 白色円形煉瓦造 |
高 さ | 地上〜灯火:27m、水面〜灯火:52m |