東北・仙台を拠点に活動する カメライターです

【灯台見聞録】チキウ岬灯台(北海道室蘭市)

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「地球岬」は、北海道室蘭市の南端に位置している。室蘭港を取り囲むように絵鞆半島が内浦湾(噴火によってできた湾というから驚き)に突き出しているため、古くから天然の良港として栄えてきた。明治以降は、日本製鋼所や新日鐵をはじめとした重化学工業が発達し、現在は工業港としての色彩が強い。海抜147mの断崖の上にそびえるチキウ岬灯台は、太平洋の水平線の彼方まで見渡せるような絶好のロケーションにあり、とても絵になる灯台と言える。

所在地北海道室蘭市母恋南町4丁目
初点灯1920年(大正9年)9月1日
構 造白色、八角形、コンクリート造
高 さ地上〜頂部:15m、水面〜灯火:131m

*現地の案内看板より
地球岬
語源の「ポロ・ケチップ」(親である断崖)が、チケウエ→チキウと転訛し、「地球岬」という当て字が使われました。地球岬は、総和60年の「北海道の自然100選」(朝日新聞社)、昭和61年の「あなたが選ぶ北海道」(北海道郵便局)で、それぞれ第1位になりました。以来、たくさんの観光客が訪れていますが、この展望台に立つ人たちに、地球の円さと自然の雄大さを実感させてくれます。あなたのいま立っている広場(海抜147.5m)は、地球の100万分の1の大きさ(直径12.8m)で、室蘭を中心にしたユニークな世界地図を描き、各大陸の主要都市名は、その国の母国語で記しています。ここの海岸線は、100m前後の断崖絶壁が連なり、晴れた日には、対岸に駒ケ岳、遠くは恵山岬や下北半島をも望むことができます。また、地球岬沖は、鯨・イルカウオッチングでも知られ、夏から秋にかけて、この展望台からもイルカの群れが見られることがあります。
贈 室蘭異業種交流会 室蘭原起会
(平成7年5月 設立5周年記念)